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『駅すぱあと』でお馴染みヴァル研究所で、テクニカルエバンジェリストとして働いている丸山が綴るブログです。

MS西脇さん直伝『明日から使えるプレゼンテクニック』

こんにちは。 マイクロソフト西脇さんのプレゼン講座を聞く機会があったので行ってきました。 覚えきれないほどのプレゼンテクニックを披露されていたので、こちらを備忘録としてまとめたいと思います。

なぜプレゼンが必要とされているんだろう?

展示会、カンファレンス、セミナー、勉強会、講演会・・・現代は発表する場面が非常に多いですよね。 プレゼンは、一度で多くの人にアプローチすることができる特性があります。 ひと昔前なら、一軒ずつ会社を訪問して案件を取得していたのが、今ならプレゼン一つで案件を加速させることができます。 ビジネスマンなら、プレゼン技術は身につけていて得しかないものだと思ってます。

また、他の観点として、今回西脇さんは、多様性(ダイバーシティ)について語られていました。

西脇さんはマイクロソフトに属していながら、プレゼン講座を開いたり、乃木坂46とラジオをしたり、ドローンに関する講演を依頼されたり、テレビ番組に出演されたり・・マイクロソフトに関係ない仕事を沢山されています。

マイクロソフトから「うちの仕事を集中してやってくれ」と言われても仕方がない様に見えますが、特にお咎めとかはないそうです。 それは、 それらの活動は、回り回ってマイクロソフトの仕事に繋がっているからなんだとか。

例えば、ドローン。 西脇さんは私物のドローンを沢山持っていて、色々な団体から講演依頼が舞い込んでくるそうです。そんなマイクロソフトに関係ない仕事をこなしていながらも、マイクロソフト営業宛てに「御社に、ドローンにお詳しい西脇さんという方おられますか?〇〇の事業でドローンが活用できないかと思いまして、ぜひ西脇さんにお話伺いたく・・」こんな電話がかかってくるらしいです。すごいですね。

いろんなことに興味を持って発信していると、それが自分の仕事に繋がって会社から認められる、そういう流れを西脇さんは確立していきました。

そこで大事なのが、プレゼンということです。

自分は何ができるのか、何を知っているのか、どう良いのか、を適切に伝えることによって、初めて人に知ってもらえます。

あ、ちなみにこの時、会社の経営者に向けて「会社にとって、どこでも活躍してくれる人を雇用してることが財産ですよ」とおっしゃっていたんですけど、この言葉、めちゃめちゃ刺さりましたっ!

副業を許容する企業も増えていますし、こういった考え方が増えてくるかもしれないですね。

プレゼンとは『相手を動かすこと』

何を成し遂げるためにプレゼンを行うのでしょうか? シチュエーションによって多岐にわたるものだとは思いますが、ビジネス上では一つだけです。

ビジネスにおけるプレゼンの目的は、相手を動かすことです。

相手を動かすことを"Perception Change"と呼びます。

  • 『何を』伝えれば、相手は動くのだろうか?
  • 『どのように』伝えれば、相手は動くのだろうか?
  • 『誰が』伝えれば、相手は動くのだろうか?

相手にどういう行動を期待するか(例えばPCを買ってもらうことを期待する、とか)を決めておき、それに導けるようにプレゼンの中で相手に語りかけます。

プレゼンは 情熱+準備+テクニック

あなたの情熱が感じられるプレゼンは心が動かされます。プレゼンには情熱が必要です!

うまくこなすには、準備も必要ですね。 資料を用意して練習して・・時間をかければかけるほど、うまくなります。

ただ、仕事だとなかなか、『情熱』を注ぐことも、『準備』に時間をかけることも難しくなります。

かつ、私たちビジネスパーソンには生産性が求められます。

ほんの少しの力で大きな成果をあげることができて、『情熱』、『準備』の不足をカバーしてくれるのがテクニックです。

明日からできるプレゼンテクニック

ここからが本題です。 講座ではたくさん紹介されていましたが、私が特に覚えたいと感じたものをいくつかピックアップしました。

シナリオ作成時のテクニック

サクセスストーリーとホラーストーリー

相手に共感してもらえるように、ストーリーを組み立てます。組み立て方は二通りあります。

  • 「〇〇があればこんなに良くなるよ!」というサクセスストーリー
  • 「〇〇がないとこんなに困ることに・・」というホラーストーリー

ホラーストーリーで有名なのはファ◯リーズのCMですね。

『最後』 は必ず『最初』を振り返る

このプレゼンは何について喋っているのかを、相手に刷り込ませることが期待できます。 短いプレゼンよりも、長いプレゼンで効果的だと思います。

最初に、「〇〇について喋るよ」

最後にまた「〇〇について喋りました」

これだけで相手は、最初と最後がリンクし、プレゼン内容の理解が深まります。

プレゼン中のテクニック

接続詞で振り向く

『接続詞で振り向く』これさえ守れば、プレゼンの内容は、暗記しなくていいんです。プレゼン見ながら喋ってもいいんです。びっくりですよね。

接続詞は資料に書いてないことが多いので、そこなら顔を上げられますよね。 アイコンタクトを取ることで、相手に「前を向いている」印象を与えることができます。

映画の主人公になったイメージで(笑)。 なり切っちゃいましょう!

相対時間

例えば新幹線で「9時10分に東京駅に到着します」よりも、「あと5分後に東京駅に到着します」の方が、降りる準備しなきゃってなりますよね。 つまり、相対時間は絶対時間よりも相手の行動を誘発しやすいと言えます。

「〇〇化粧水は150ml入ってます」よりも「〇〇化粧水は2ヶ月分入ってます」

「申し込みは10月31日までです」よりも「申し込みはあと一週間で締め切りです」

ブリッジ

スライドとスライドの間に橋(ブリッジ)をかけてあげると、相手を次のスライドに注目させることができます。

「次は」「さて」「続いては」など接続詞で1テンポ置くだけでも良いと思います。

「ここにあるのが交通事故の統計です。主な事故原因はなんでしょうか。事故原因の分析を行なった結果が次のスライド・・」といった感じで次のスライドへの興味をそそるようなセリフだと尚良いと思います。

終わりに

西脇さんのプレゼン講座は、今年の4月にも聞いていて、今回で2回目でした! 同じ内容なら、1回聞けば十分なんじゃないの?と思うかもしれないですが、 もうね。テクニックがギュッッと詰まっているんですよ。一度では覚えきれないです。 繰り返し聞くことで、さらに脳にインプットされ(るような気がし)ます。

結構忘れてることとかあったので、これは優先的に覚えたいなっていうのをピックアップしてまとめてみました。

これからのプレゼンに活かしていきたいです^^